空の暗闇は月を磨く

夜空見あげて 涙ぐむほど推しが好き

【ネタバレ】2023/7/15昼夜 ロンドンコメディ『Run For Your Wife』

久々の3連休!ということで、本日は『Run For Your Wife』を観に行ってきます!3連休初日から推しの演技を拝めるなんてわたしは幸せなんだ〜!♡

 

 

7/15(土)

先々週のACTORS☆LEAGUEの件については、今月末に更新する月刊シリーズにすべて書いているので、多くは語りませんが…ひとまず無事に幕が開いて安心しました…よかったよかった…

 

1ヶ月ぶりのあうるすぽっと!開演前には到着しましたが、案外ギリギリで…お手洗いに駆け込みます…ま、間に合えええ〜!泣

っしゃ!滑り込み!パンフも買えました!わたしよわたし…観劇するときはチラシを入れるためのクリアファイルを持っていくのを忘れずに…!会場の雰囲気に浸る間もなく開演時間まで5分切りました!いってきます〜!

 

マチネおわり。めちゃくちゃおもしろかったあああ〜!!!

マチネの新聞記者役は鯨井さん。個人的に初めましてだったのですが、たった一瞬の登場でもつい引き込まれてしまいそうなほどにクセの強〜い動きがおもしろかったです!笑

アフタートークも鯨井さんがお話をされている様子を見るだけで楽しかったなあ…ちょいちょい小芝居を挟むようにお話をされる方でしたね…一慶さんもですけども、わたしったらこういう話し方をするひとにすぐ惹かれちゃうんだよなあ…

 

ソワレおわり。正直2回目っておもしろいのかな?変に期待値上がって面白くなくなっちゃうみたいなことはないかな?と思ったのですが…んなこと関係なしにおもしろかったです!

ソワレの新聞記者役は鈴木さん。なんと白髪のおじいちゃんの格好での登場でした!後々にお話を伺えば、なんとドンキでメガネとつけ髭とワックスを自ら購入されたようで…さすがだなあ~!と思いましたね…

アフタートークで登場するや否や、その場でメガネとつけ髭を外してお話されていたのですが…メガネのお話をされているときに不意に床に落としてしまって、綺麗にバラバラに壊れてしまう、というミラクルが起きました…!笑 フレームからレンズがひとつ外れ、耳にかける部分が片側外れ…と、まるで見本のような(?)メガネの壊れ方だったなあ…笑

 

 

ロンドンコメディ『Run For Your Wife』

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ウインブルドン署のトラウトン警部。ひとことで言えば「クールで真面目な刑事さん」なのですが、(ジョンをウインブルドンの自宅に送るために)道中で手を挙げる乗客を無視してタクシーを運転したことをメアリーに無邪気に話したり、ちゃらんぽらんなスタンリーに皮肉を添えつつ冷たくあしらったり、とんだとばっちりを受けてプライドが傷ついたのか電話越しに怒鳴ったり…と、コメディらしく、めくるめく変化していく感情表現の演技をたくさん味わうことができて、とてもたのしかったです!♡

 

これぞ海外産のコメディ作品!と言わんばかりに(よい意味で)オーバーにドタバタ動き回って愉快な表情を見せる登場人物たちに比べて、まるでその性格を表すように挙動や声色がやや落ち着いているトラウトン警部がステージの上で佇むだけで、その忙しないステージ上の空気をグッと引き締めているような印象を受けました。最後の最後にトラウトン警部の言葉で終わるというのもよかったなあ…

また、前半では物語の前提を説明する立ち位置を担っているキャラクターだったのですが、後半では真面目な性格が空回りに空回りをして笑いを生み出すくだりがあって、これがまた、ほかのキャラクターでは味が出せないおもしろさがありましたね…!真面目なひとがその真面目さゆえにトラブルメーカーになるってめちゃくちゃおもしろいよね…

 

ニャンコちゃんこと、ポーターハウス警部と鉢合わせるシーン。ふたりが同時に名前を尋ねるのですが、ソワレではニャンコちゃんの声が裏返ってしまったことについ吹き出してしまい、我慢しようと後ろを向くトラウトン警部をこの目で拝ませていただきました…ごちそうさまでした…!その後も客席の笑い声も相まってどうやらツボってしまったようで度々セリフが詰まり、終いには「やり直しましょう」と名前を尋ねるシーンからやり直すことに…!そもそもゆほくんが舞台でミスるどころか吹き出してしまうところを(わたしは)あまり生では見たことがなかったのでとても新鮮でした…どんまい!笑

しかし、トラウトン警部のすこし擦れた低めの怒鳴り声から「ニャンコちゃん」というワードが発せられるシュールさよ…たまらんかった…

 

共犯について知っているか尋ねられたスタンリーがすっとぼけたときに、まるで時間が止まっているかの如く、スタンリーを真顔で見つめつづけるトラウトン警部がめちゃくちゃ好きでした…!あの強〜い目力で見つめられちゃったらもう…すっとぼけつづける訳にもいかないよね…

 

本編が終わってお辞儀をするときでも、トラウトン警部らしくムッと眉をひそめた状態で終始ステージに立っている推しよ…そういうところよ…そういうところが好きなんだよ…

 

 

ストーリーとしては、パーペキなスケジュール管理をすることで、ストレタムに住むバーバラ、ウインブルドンに住むメアリーと(ふたりにバレることなく)二重結婚をしていたジョン・スミスが、とんだ事故によってそのスケジュールが狂わされ、友人のスタンリーとともにその帳尻を合わせてウソをついていく…というところでしょうか。

ひたすらジョンとスタンリーが帳尻合わせをするために走り回っているだけなのに、ストーリーが進むにつれて、だんだんと帳尻合わせのための帳尻合わせが発生するだけではなく、ジョンとスタンリー以外のほかの登場人物は各々が各々の帳尻合わせの結果を持っているために、ほかの登場人物同士で全く違う前提の話をしていて、意味としては噛み合っていないものの、なぜか会話としては噛み合っている、という勘違い芸の究極みたいなコメディ作品でした。これがほんとうに…めっっっちゃくちゃおもしろくて…お腹が痛くなるほどに笑ってしまいました…!笑

 

1980年代の作品ということもあって、一部差別的な描写もある上に、また昨今の芸能ニュースの話題に上がっている方のアレコレと酷似している部分もあったのですが…時代背景がある作品に対しては「そういうもの」だと思って作品を楽しむ上に、昨今のアレコレについてはさほど関心がないために、わたしとしては、のちのちに多少意識した程度で嫌悪感を抱くことはありませんでした。でも、昨今の状況を考えるにタイミングが悪かったなあ~ってカンジですね…笑うに笑えなかったひともいらっしゃるんじゃないかなあ…

 

ただでさえ暗転が一切ないのに、ジョンとスタンリーがほとんど出ずっぱりというのが恐ろしいにもほどがありました…!その結果、だんだんと一慶さんの髪がひたひたになるほど汗だくになっていく様がまるでジョンの状況を表しているようで、それはそれはリアリティに溢れていましたね…

 

スタンリーがめちゃくちゃ好きだったなあ~!!!わたしは元々ああいうひょうきんなキャラクターが好きになってしまう性ではあるのですが、スタンリーのこと嫌いな奴いる?いねえよなァ!と言いたくなってしまうほどに、物語が進めば進むにつれて、その愛おしさがグッとこみ上げてくるようなキャラクターでした。声色から表情、挙動と、なにからなにまで愛おしかったなあ…

バーバラが警察に連絡したことを知ったときに農家のおじさんから一気に目の色が変わったのがすごかったなあ…人間あんなにわかりやすく目の色変えられるかね???と思うレベルだった…

 

ニャンコちゃんもめちゃくちゃよかったっすね…!(ジョンとスタンリーの立場になると)いやマジでアイツがいちばん余計なことをしてくるというか、かき乱れに乱れている現状をさらにかき乱してくるんですけども、なんというかこう、ひとのよさがめちゃくちゃ出ていて憎めないのが、ズルいにもほどがありましたね…!笑

 

ソワレで2回目の観劇をしたときに、ジョンの二重生活を知ったスタンリーがメアリーとの会話でその意味のすれ違いを起こしつつも、きちんと会話が成り立っているところから、この作品のイントロが始まっているんだろうなあ~とふと思いました…というか固定電話だからこそ成り立つストーリーだよなあ…

 

個人的に、マズミュから幾度か一慶さんの演技を目にしているのですが…

マズミュのときは、演技のひとつひとつにかなり強烈なインパクトをこの身に感じて、きっとこのひとは濃ゆい演技をするひとなんだろうなあ~!!!と勝手に思っていたものの、一昨年にゆほくんをゲストで呼んでいただいたリーディング&トークショーをはじめ、モリミュのルイスとかあんステの北斗とか見るに、全体をよく見た上で、変にしゃしゃり出ることなく、己が求められている演技や存在感を上手く調整できるタイプの役者さんなんだろうなあ~!と今回のジョンの演技を観て改めて思いました。

また、マズミュを振り返ってみると、その上で、いざ演技や存在感をこの上なく発揮しなければいけないときに、そのリミッターがかかることなく発揮できるというのは、めちゃくちゃ強いなあ~と感心しましたね…!こういうひとの演技ほど作品によって振幅があってとても見応えがあると思うので、もっともっと一慶さんの演技を観てみたくなりました…!

 

そろそろ女性陣が美しすぎる話をしてもよいですか…???いや!そりゃあもう!さ!天下の元タカラジェンヌ様なので、当たり前に美しいに決まっているんですけども…にしても、マジで同じ人類とは思えない美しさでしたね…

我ながら観劇やライブ経験を重ねてきてはいるので、それなりに多く、お顔立ちが美しいひとをこの目にしてきたつもりなのですが…なんというか…タカラジェンヌ様たちってマジでお顔だちだけではなく、その姿勢や挙動までも美しいんだなあ…と感服してしまいました…

しかし、綾波レイ惣流・アスカ・ラングレーくらい大きく派閥が分かれそうなほどにタイプの異なる女性と二重結婚なんてズルいぞ!ズルすぎるぞ!ジョン!!!あ、ちなみにわたしは圧倒的バーバラ派ですね…

 

メアリーがヒステリーを起こすときに上を向いて「ワー!!!」と叫ぶ姿はまるで海外のアニメーションのようでした…!ウワァ!カートゥンネットワークで見たことある!ってつい思っちゃったもんね…

あと(ヒールなしでも)バーバラの身長があまりにも高すぎてビビった…!腰の高さがマジでエグかったなあ…一慶さんと身長はさほど変わらないのにお顔の小ささや足の長さもあってジョンのほうがちっさく見えるという…意味が分からないよ…

 

ただでさえ、序盤のおふたりのバスローブ姿でとことん色気を浴びたというのに、まさかのスリップで登場したときには…マジでビックリしましたね…!

同性ながらも、あまりにもセクシーすぎて生で見てよかったのか未だに戸惑っています…いやスーパー銭湯や市民プールの更衣室で(謎シチュ)見かけたらまあ不可抗力だけどさあ…ステージの上だよ?男性もその場にいるんですよ?ぶっちゃけ作中の同性愛云々の扱いよりもそっちのほうがわたしはずっと気がかりだったわあ…

とくにメアリーは丈が短くてヒヤヒヤしました…そりゃあトラウトン警部も見ないように目を背けますわ…わわわ…

 

ボブみたいなご近所さんいたら絶対楽しいよね…!お友達になりたい…お互いの好きな漫画貸し借りしよ…?

のちのちの展開として、忌避されてもおかしくはないボブと初めて出会ったにもかかわらず、その偏見を抱くことなくフツーに接するバーバラが好きだったなあ…この点に関しては、メアリーと比べざるを得ないのですが、まあメアリーは状況が状況だったので…仕方あるまい…

 

メアリーがヒステリーを起こして薬を一気に飲んだあとに、ジョンとスタンリーがキッチンからえっほえっほ!とあれこれを運んでいく愉快な姿を見るのが好きでした…

あとあと!ジョンが新聞の一面をバーバラに見せないように新聞をむしゃむしゃと食べているシーンも好きでしたね…

 

生憎わたしの観劇した回は違ったのですが…日替わりの新聞記者役のラインナップが、あんステ民からすると、トリスタ・Adam・演劇部(もとい渉)とむずむずしました…!

とくに、松田さんの演技がマジで好きなので…この目で観てみたかったなあああ~!

 

パンフ。これまでウソをついてしまって大変だったことを聞かれるも、具体的なエピソードを聞くことはできませんでしたが、ウソが下手なのかすぐにバレてしまう、ってところがめちゃくちゃかわいいな!?と思いました。おしゃべりさんなのにウソが下手って萌えません…?

座談会でお話されているとはいえ、プライベートなことなのであまり詮索はしませんが、全く結婚願望ないんだ…!?と驚きましたね…!

 

 

いやあ!思っていた以上におもしろかったあ!あんなに声を出して笑ったのは久々かもしれない…!たのしかったです!ありがとうございました!♡