空の暗闇は月を磨く

夜空見あげて 涙ぐむほど推しが好き

【ネタバレ】2024/2/20-21 獣愛ブースト音楽劇「Lamento -BEYOND THE VOID-」

 

 

2/20(火)~2/21(水)

2/20(火)

19時開演ということもあって、のんびり出発~!

2月にもかかわらず、最高気温20度超えということで、夜の帷が下りるとはいえ、ニットのみの装備で家を出てきてしまいました…どうにかなれ〜!💫

 

今回ニトロ先行かS-SIZE先行かで(おぼえてない)3ルート分のチケットを手に入れたのですが…まさか3公演すべて同じ列だとは思いもしませんでした…!

とはいえ、前列なのでもちろん文句は言えないのですが、あの、その、ライブならまだしも観劇だったら1度はステージ全景を見たいマンなんだけどなあ、とはちびっとだけ思っておりまして…いやうれしいけども…はいそうですね…ありがとうございます…

 

ということで、あんステML以来のステラボールに到着。このキャラメルポップコーンの甘ったるい匂い!これよこれこれ!

グッズを購入して客席へ。これぞドドドドセン。てかめちゃくちゃ近いですね!?ステージの高さもあって映画館のB列みたい!!!

ステージ中央には大きなお月様、上手下手には幹のしっかりとした木々と、深い森の夜を表すように眼前は暗闇に包まれており、注意事項が呼びかけされているなかで耳をすませば、動物の鳴き声が聞こえてきます。ふむふむ!こういう世界観ね!

 

時間がちょっとあるので、いざパンフに手を伸ばしてみました。これは!ありがたい!あらすじと用語集付き!あらすじはなんとなーく理解できたので、ぺぺっと用語を頭に叩きこむとしますか…テスト前の気分だ〜!!!笑

 

ライルートおわり。黒幕と煙は高いところがお好き、って相場は決まっているよね!

 

2/21(水)

昨日とは打って変わって、冬の寒〜い雨の日となりました。きょうもきょうとて品川へ。

ステラボールに到着。マチネは上手!この位置よりももっと上手があるんだなあ…

 

バルドルートおわり。なるほどなるほど…ルートによってこういう差異が出てくるのね…

 

ロイホでお腹を満たして再びステラボールへ。ソワレはセンター寄り下手!列番同じでも中央上手下手に一応バランスよく振られているんだなあ…

 

アサトルートおわり。いちばん好きだったけども…いちばん面を食らったルートだった…

 

 

獣愛ブースト音楽劇「Lamento -BEYOND THE VOID-」

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あらすじは以下の通り。原作ゲームを履修していない人間が自らの言葉であらすじを語るには少々憚られる程度には世界観や用語がすこし複雑だったので、公式から引用しますね…

世界は「虚ろ」と呼ばれる謎の現象に冒され始めていた。
「虚ろ」の発生した地域では生物はその活動を維持することができず、ただ避ける他なかった。
大きな耳と尻尾を持つ種族「リビカ」の⻘年・コノエは、リビカたちの村のひとつ「火楼」でひとり暮らしていた。
他の⺠とはあまり関わらないように暮らしていたコノエだったが、突如彼の体に異変が......。
村で今までどおり暮らすことができなくなったコノエは、「虚ろ」の危険に惑いながらも一人旅にでるのだった。
死へと向かっていく世界で、 行く先々に待ち受ける運命と出会いを知らずに――。

呪われた猫は、旅に出る 。

 獣愛ブースト音楽劇「Lamento -BEYOND THE VOID-」 : s-size inc. より

 

なんかとんでもなくすんごい魔術師・リークス様。1幕では仮面やらフードやらで一切その表情を読み取ることができないにせよ、声色や仕草、歩き方のみならず、その空気感だけでも、濃縮還元100%で醸し出される闇のオーラがマジでパなかったです…!よっ!圧倒的黒幕!!!

僕しらのときにも思いましたが…背中や横顔での感情表現がめちゃくちゃ巧いよね…!推しはじめた当初から、ガツンと味が溢れ出す演技というよりはお出汁のようにジワッと染み渡るような演技をするひとだよなあ、とは思っていたのですが、これって謂わば、具材となるその表情がなくともその感情が伝わるという意味合いだなあ、といまになって思い知らされました…!

 

音楽劇を銘打っていることもあって、作中ではたくさんお歌を聞かせていただきました。役柄もあって、いままで聴いてきたなかでもわりかし低めの歌声だったなあ~…

コノエとのデュエットとコノエシュイとのトリオで、歌声の印象が全然違いましたね…あとコノエとのハモリがすごく相性抜群で聴き心地がよかったです…!

ああ、推しがどんどんお歌が上手くなっていく…端から下手だとはまったく思っていないけども…作品を重ねれば重ねるほどに上手くなっていく…

 

自身から溢れた感情をコノエに移していたリークス様。コノエたちに倒された末にシュイと会話をするシーンでは、先程まで土慣らしをするように感情の抑揚がなくただただ言葉を発していたリークス様が、最後の最後にいまにでもその感情がたくさん溢れ出しそうな、いまにでも泣き出しそうな声色でシュイに言葉を投げかけていたのが…マジでたまらんかったですね…

 

推しの猫耳ほど尊いものはありませんね…どうして猫耳ってあんなに人間の可愛らしさを引き出すことができるのだろうか…(哲学)

2幕途中まではフードなどでお顔を隠している上に、やたらとヒールが高いお靴だったので、内心ずっと転ばないようにね…!と思っていたりしました… 思えば、だからこそめちゃくちゃ身長高く感じたなあ…

 

各ルートについては個別に語るとして…そのクライマックスを観て思ったのは「いやこれ旧劇エヴァやん!!!!!」でした。いやマジでほんとうにごめんなさい。おそらく神話などをモチーフにしていると思うのですが…ついその共通性からエヴァに当てはめてしまいました…

いやでもあまりにもリークス様がゲンドウくんだったんよ…だってこのにゃんこちゃん、旧劇エヴァのゲンドウくんの如く、サードインパクトを巻き起こして人類補完計画しようとしてますやん…!!!やめて!!!甘き死よ来たれが流れてきちゃうよ!!!

てかコノエはシンジ、シュイはユイ、アサトライバルドはレイアスカミサトで…フィリはリツコだったんだよなあ…いやあれはリツコだったなあ…(噛み締めている)

 

ライルート。身長もガタイも大きくも、ふわっふわの真っ白なしっぽがかわいかった…

「賛牙」が歌うことで「闘牙」の力が強くなる、という設定がめちゃくちゃいいな!?と思いました。RPGで言うところの魔法使いと勇者の関係性で、絆を深めるとその力が高まるというのも…味わい深い…

傲慢つよつよキャラとはいえ、コノエのことを「バカ猫」と呼びながらも、なんだかんだで付き合うという面倒見のよさがあって、だからこそ意地っ張りさんなコノエとのバランスが絶妙でしたね…!

己を見失うほどに殺すことに快楽を感じてしまうライ、その自分自身の狂気に怯える様があまりにも苦しかったなあ… 3ルートのなかでもいちばん重めの暗めだった気がする…

コノエに対するちょっとしたSっ気が少女漫画の俺様キャラみがあってよき。かわいい。

発情期という名のえっちなシーン。コノエがお店で手に入れたお香の匂いに2匹ともやられてしまい…ずっこんばっこんという効果音がぴったりなとても力強いストローク()だったなあ…きっとブツも大きかろう…(やめなさい)

 

バルドルート。バルドが登場する度にそのシックスパックについ視線を向けてしまう…!笑

過去からも現実からも逃げてなにもかも諦めているバルド、リークスの悪の手から逃げずに立ち向かおうと諦めないコノエ。その考えの違いも相まって感情をもってぶつかることがあっても、その考えを曲げることのないコノエに感化されて、バルドも立ち向かっていく…という構図が美しい。とくに崩れやすい恋愛感情において、相手を敬う気持ちってとてつもなく大切な感情だと思うんだよなあ…年上が年下を愛するならなお一層ね…

普段のスキンシップはやたらと激しめでも、いざ発情期のシーンになると、前戯からしっとりと、というのがこれぞ大人の余裕ってやつですね…焦らされるのがいちばんの媚薬だもんなあ…

 

アサトルート。圧倒的洋顔美人さん。毛繕いと爪とぎをするアサトがかわいすぎた…!

ライルートが少女漫画、バルドルートが少年漫画の作画だったら、アサトルートは純愛小説と言ったところでしょうか。というのも、アサトのコノエに対するまっすぐな愛情表現を描くのならば、地の文をもって内面ありきで描くと、ぴったりとハマる気がするんですよね…

個人的にいちばん好きなルートでした。アサトのその純粋さを表すかのように物語としてとても美しかったなあ…!個人的に、恋愛モノにおけるヒロインの照れ隠しで意地っ張りに表現される言葉や態度を飲み込むのが苦手なのですが、アサトの純粋さでコノエの意地っ張りが軽減されていてすごく見やすかったです…

父親としてそばにいれなかった贖罪からアサトを庇って死す父親・カルツ、コノエのアサトに対する気持ちを聞いて自らは死んでもいいと戦う母親代わり・カガリ…ふたりの気持ちを思うだけで胸いっぱいでした…

しかしながら、発情期のシーンがマジでエグかったですね…はじめてのえっちってあんなもんだと思うんですけども…だからこそ自分の経験との擦り合わせが発生するからかすっごく生々しくて…いやもうコメントしようがないくらいとんでもなくえっちだった…

 

というわけで、3ルートすべて完走しました。原作ゲームと同様かどうかは存じ上げませんが…藍閃で出会うバルドのルートが過去にかかわりがあるライルートと1幕半ばまで同じだったり、藍閃での宿の部屋について、ライ・バルドルートではライとともに・アサトルートではアサトとともに、とルートによって差異があり、とこの手のゲーム原作ならではの、いわゆるルート分岐を感じることができてよかったですね… 選択肢をひとつ変えるだけで全然結末変わっちゃったりするもんね…

 

個人的に、恋愛絡みのドラマや漫画を臆することなく触れてきたとはいえ、カラマリで生身の人間が目の前でラブシーンを演じていることによるその生々しさに面を食らってしまったこともあって、正直ちょっと身構えていたのですが…ねこちゃん同士の交尾だと思えば無問題でしたね…ね、ねこちゃんでよかった…!(?)

…という感想をライルートを見た時点で書いたんですけども、アサトルートで完全に面を食らってしまいました…!いやあの熱烈なシーンを見た上でさあ、ちゃんと唇を重ねているところまでしっかりとこの目にしてしまって…ずっとフリだと思い込んでいたからさあ…マジでビックリしちゃった…

あと、相手が男女に問わず、舞台という衆人環視のなかで役者さんがR18な演技をすることへのグロさを感じてしまって…わたし自身がそれをエンタメとして消費していることも併せて、勝手にこころがしんどくなってしまいましたね… ううう…

あ、う、ちなみに、BL自体には元々まったく抵抗ないマンなのでその点については特になにがどうということもなかったっすね…!まあべつに好きということでもなく、2次元の推しを追いかけてるとどう足掻いてもぶち当たるものという認識なんだよなあ~…

 

コノエがかわいい。透明感エグい。その表情にキリっとした清涼感がありつつも、可愛らしいお顔立ちが、前嶋くんと勇歩くんの共通点なのかもしれませんね…?

リークス様に身体を乗っ取られたときのコノエの口調や歩き方がマジでリークス様そのものでした…単語を発する間隔や階段を上がっていくテンポ感さえもそれそのまんまだったもん…!

 

音声認識ポンコツなわたしが歌詞を聞き取れる訳がないよね〜!というのはまあいつもの話なのですが(ウン年聴いてきた曲でもカラオケでその歌詞をテキストとして読んでこんな歌詞だったんだ~!と思うタイプの人間です)今回はとくに、ひとの歌声を文字情報にまったく変換せずに楽器のような音として聴いているんだろうなあ、と痛感しましたね…だってその点についての感想がこれっきしに書けないんだもん…ぐすん…

 

ひとの「感情」を感じやすいコノエの体質、あらゆる「感情」を司る悪魔たち、リークスから溢れた「感情」の器であるコノエ…と「感情」をテーマにした物語であることに2ルート目で気づきましたね…!

 

と、トキノルートはないんですか…!?と思わず聞きたくなるほどにトキノがかわいい。感情に共感しやすいコノエも、やさしくて情緒の安定しているトキノと仲良しなのは納得でしかなかったなあ… しかし深澤くんマジで華奢でちびっこくてかわいかった…しのぶ~!(違います)

 

歌うたいもといシュイがストーリーテラーになって、用語などの説明をしてくれるのがすっっっごくありがたかった…!その傍らで猫じゃらしやネズミを片手にコノエと戯れるシーンがとんでもなくかわゆかったなあ…

 

悪魔たちのわちゃわちゃ具合がよき。イメージ的にはアンパンマンのどんぶりまんトリオやポケモンロケット団のようなポップな陽気さを感じましたね…!わたしは君沢さんのダンディなお顔がめちゃくちゃ好きなので…悪魔たちが登場するとついついラゼルに視線を向けてしまいました…

 

ステラボール。3ルートすべて同じ列だったので景色としてはさほど変わらないのでは、と危惧していたのですが…横幅が広いだけあって、席番がちょっと変わるだけで全然景色が違うんだなあ、と痛感しました。上手下手の階段にそれぞれ踊り場があるというのも大きいのかもしれないなあ…

いやあんステMLの海のシーンで中央の千秋奏汰の姿がビックリするほど見えなかった経験から、ステラボールという会場を信用しておらず、正直ドラマティカもステラボールを避けてわざわざ大阪に観に行くほどで…まあ今回は東京公演のみで選択の余地はなく(席からの景色については)さほど期待していなかったにせよ、結果的にド前列の中央3ブロック内の席でよかったね!ってカンジっすね!ほんとうにステラボールは座席次第としか言いようがないんだよなあ~…

前方列で、ステージも舞台装置も高いからか、はてまた推しがずっと一番高いところに立っているからか()たった2日間3公演で首がお亡くなりになってしまいました…その上に、ステラボールのパイプ椅子の上位互換みたいな椅子に座って上演時間:2時間50分は腰とお尻にかなり響きましたね… わたしも歳なのかな…(遠い目)

 

カテコの撮影タイム。わりかしカメラは得意な人間にせよ、動く被写体を撮るのはむずかしいんだなあ、と思いました。初見も初見でドセンだったのに結構チャンス逃したし、3公演重ねても結果的にあまり上手く撮れなかったなあ、と反省しています…

撮影タイムを設けてくださる作品はときどきあるので…腕を磨きたいなあ、と思う所存です。しかし、撮り方の問題なのか機材の問題なのか、勉強しなくちゃですね…!

 

そういえば…ライルート、リークス戦の前に「ヤベっ」という声からドドンという物音が上手側から聞こえたんだけども、アレなんだったんだろう…マイクを通した声だった気がする…

 

パンフ。ご自身の猫っぽい部分について、気分屋なところ、と答える勇歩くん。なんというかこう、それだけではなく、全体的にめちゃくちゃ猫っぽい気がするのはわたしだけです…?

ああっ!リークス様!そのお姿でにゃんこのポーズはめちゃくちゃズルいです!しかも笑顔だなんて!好き!♡

 

わたしは基本的に、舞台観劇についてその内容理解を深めるために、1作品につき2公演はマストなのですが、今回は3ルートということで各ルート1公演の観劇となりました。ゆえに作品への理解はあまりできなかったかもしれないなあ~と思えど、それにしてはまあ感想書けたほうなのかなあ…と思いたいですね…

 

しかしながら、3ルートありの10日間15公演休演日なしとは…かなりハードだなあ、と思わざるを得ませんね…まだまだ公演はつづきますが、どうか皆様お身体にはお気をつけて、無事千秋楽まで完走できますようにお祈り申し上げます!☆