空の暗闇は月を磨く

夜空見あげて 涙ぐむほど推しが好き

【ネタバレ】2024/4/5-6 ホチキス vol.48 「ワイルド番地」

 

 

4/5(金)

元々きょうは観劇の予定はなく、チケットすらまだ手に入れていない状況です。というか、観に行くのか否かすらも、まだ決めていません。

ただアレコレ思うことがあって落ち込んでいて…わたしはいま、きっと気休めに推しを拝みたいんだなあ、と思いました。本来はあしたのマチソワのみの観劇予定だったのですが…都内でゆっくり買い物をしたい上に、きょう観に行ったほうがブログを書くにも都合がよいというのもあるので、池袋行っちゃいますかね!

 

アレコレ用事を済ませて、あうるすぽっとへ。

はじめての当日券チャレンジ。たまにはフットワーク軽く、当日券を取ってみるってのもいいですね!見慣れたコンビニ発券のチケットではなく、作品のビジュアルが印刷されたチケットというのもめちゃくちゃ新鮮だ~!

しかしながら、広いロビーに飾られているお祝い花がそれはそれは絢爛豪華で…!あうるすぽっとには幾度か足を運んだことはありますが、お花の有無でここまで会場の雰囲気が変わるんだなあ…!

 

グッズを購入して、客席へ。入場時に渡されるパンフレットに円盤の購入用紙が挟まっていました。わたしよわたし、あした書いて持ってきてね!

BGMが流れるなかで客席の階段を下っていくときのウキウキ感がめちゃくちゃ好きなんだよなあ~…!

ステージの上の中央には、なんとプロレスリングがありました。ほかの舞台セットや照明もどこか年末にテレビで放送される某格闘技イベントような雰囲気。れでぃ!ふぁいっ!

 

初日おわり。あまりにもわたし好みのコメディで…めちゃくちゃおもしろかった~!

おかげさまでテンションバチ上がりです!こころなしか体温まで上がっているような気がします!そして心配していた推しの姿もひとまずこの目にすることができてよかった…!

 

4/6(土)

マチネ終演後に、円盤と台本を購入しました。脚本演出を担当された米山さんに台本にサインをいただいたのですが、せっかくなので感想をお伝えしようと思えど、変に緊張してしまい「トテモオモシロカッタデス…」と言葉少なくカタコトになってしまいました…ありがとうございました…!

 

 

ホチキス vol.48 「ワイルド番地」

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↑  あうるすぽっと名物のフクロウさんの立て看板も作品に合わせて、ウエスタン仕様になってました!♡

 

個人同士の争いを決闘で行う「決闘法」という法律が存在する世界、その決闘に関する手続等を行う神建市市役所の決闘課には、市民たちに決闘をさせないように言葉巧みに宥める第一課と、市民たちに積極的に決闘を促して争いを解決していく第二課という、それぞれ方向性のまったく異なるふたつの課が存在しており…自分を変えてくれた「夕日を背負った職員さん」を追って、自ら希望して決闘課に配属された新人・北原くんを主人公とした、お仕事コメディでした!

ハイテンポでコミカルなストーリー展開にセリフ回し、表情豊かで愉快なキャラクターたち、メリハリの強い演出や照明と…開演前にパンフレットを開いて、脚本演出の米山さんのご挨拶の文を読んだ時点で「こ、これはおもしろそうな作品だ…!(ゴクリ)」と思ってはいたのですが、期待を裏切ることなんて決してなく、めっっっちゃくちゃおもしろかったです!!!

 

一課所員トリオのひとり、真壁さん。同僚の室井さん堀内さんよりはひとつ年上ですが、堀内さんから上司へのヨイショネタを教えてもらうなど、親しみやすく柔軟性の高い、よき先輩みたいっすね!真壁さんこそ理想の先輩ランキング1位っす!押忍!!!

個人的には、登場してまもなくの天満課長とのバスのシーンが好きでしたね…!他愛のない会話に対してド真面目に捉えて早口で捲し立てる天満課長に対する、まるでコントをしているかのようなセリフの間合いが絶妙な塩梅でよかったです…!天満課長の話の通じなさに困って、ぎゅうううと絞っていくような声色もめちゃくちゃよかったなあ…

4/6夜公演ではセリフを噛んでしまった天満課長にツボってしまい、手で顔を覆い隠してその場をどうにか乗り越えようとしますが、天満課長にますます詰められてしまい…不憫な真壁さんがより一層不憫に見えました…笑

 

午後一のお仕事で「盆栽を壊されて~」のセリフを言い終えたあとのシルエットがすごく綺麗で見惚れてしまったのも束の間、首を傾げて「冷静に考えてみてはいかがですか?」というときの麗しい表情に胸キュンでした。ずるいよずるいよ!目の前であのご尊顔でそのように言いくるめられたら納得せざるを得ないやーん!泣

 

北原くんの言葉に感化された上に綾部さんに唆されて、いざ決闘申請書を書く真壁さん。しかし、手が震えて紙がぐしゃぐしゃになるどころか、ぺそーんと床に倒れこんで書類の書き方がわからないことに落ち込む姿がとてもかわいらしかったです!そのあとに天満課長が真壁さんが落としていったぐしゃぐしゃの決闘申請書を倒れて拾う様子はそれはそれはクレイジーでしたね…もはやホラーかもしれません…(めちゃくちゃほめてる)

 

しりとり対決のときの真壁さんが女性らしく「うちらぁ~」と言い終えたあとに、見えない長い髪をふわっとかき上げていたのが…それはそれはもう…言葉にならないくらい麗しくてですね…(滾ってる)

 

「決闘法」なんてトンデモ法律が施行されているだけではなく、市役所にプロレスリングが設置されていたり、二課の面々の制服がウエスタンだったり…と一見現実味のない設定で溢れているように見えるものの、旧市長と新市長の方針の違い、決闘毎に紐づけられた認可番号、公的手続ならではのやたらと多い記入書類…などと、ハイテンポのコメディが繰り広げられているなかで、絶妙なリアリティが散りばめられていました。

だからこそ、観劇後の後味にいわゆる”Funny”の意味合いのおもしろさが残るだけではなく、ふと、わたし自身大学で法律を学んだ身であっても、自分がいま住んでいる世界でどのような法律の審議が行われているのか、たとえニュースで小耳に挟むことがあっても、よほどのことがない限りは日に日にその動向を追っている訳でもない、つまりは、いざ「決闘法」のようなトンデモ法律が施行される世の中があってもおかしなことではないかもしれないなあ、なんて柄にもなくマジメなことを考えてしまったり…(昨今で言うなれば共同親権のことを頭に浮かべつつ)いやでも「裁判で判決が下されていることを決闘では覆すことができない」など、この法律は意外にも筋が通っていたりするのかしら…そもそもこの法律を制定するに至った背景も気になる…ブツブツ…

 

課長たちのキャラが強い。特に天満課長がすんごかった…めちゃくちゃ紳士的で仕事がデキるひとなのに、あまりにもド直球な真面目さんすぎてギャグ漫画級のおもしろさを兼ね揃えているのがおかしくておかしくて…!笑 

対する、五大課長も大胆で男勝りで気前がよくて「姐さん」とお呼びしたい程に超絶カッコよかったです…!でもあれだけ人様の決闘を盛り立てているのに、いざご自分を巡って争う天満課長vs北原くんの決闘の際には、本当に申し訳なさそうに背中を丸めているのが可愛すぎました…!わたしったら、ちっちゃくて華奢なお嬢さんも好きなんですけども、背が高くて顔も気も強いお姉さんも好きなんだよなあ…また絶妙に擦れた声もたまらんかったあああ…

 

二課の面々が決闘課に相談に訪れたひとの話をそのまま鵜呑みにして全面的に味方する訳ではなく、あらゆる側面から事実関係を洗い出した上で決闘を行うに至る、というのが、これぞお仕事~!ってカンジでしたね…!改めて考えると、やっぱり本質的には二課のがちゃんとお仕事しているんですよね…

とはいえ、全てが全て、そのような対応をする訳にはいかないという現実もあり…相談を受けて話術を使って決闘をさせないという一課の効率性もわかるんですよね…わかるよ…

 

ゆたんぽの破壊力がすごすぎておもしろかったです。いやゆたんぽってゆたぼ(この投稿は削除されました)

DOVA-SYNDROMEのフリーBGMを使っている時点でYouTuberの解像度が高すぎたよね…てか身長186㎝の小坂くんが小学2年生の役はおもしろすぎるのよ…Tシャツの丈が長すぎてビックリした…笑

 

綾部さんのリングアナっぷりもプロかと思ってしまうほどの完成度でしたし、三田村監督佐倉さんパートのブレイク感がちょうどよかったですし、ウエスタンとプロレスと要素もあって視覚的にも聴覚的にも楽しかったですし…とまだまだ掘り起こせば感想が出てきそうなのですが、ちょっといまたぶんスランプで上手く言語化できそうにないので、ひとまず感想はこれまで。ありがとうございました~!♡