空の暗闇は月を磨く

夜空見あげて 涙ぐむほど推しが好き

【ネタバレ】2023/12/23昼夜 音楽朗読劇『美男ペコパンと悪魔』

 

12/23(土)

人で溢れた新大久保の街を歩き、R'sアートコートへ。

開場前にグッズ購入いたしました。パンフ個ブロ全種チェキ3枚を購入する旨を伝えると…トレーディングカード1枚追加するとぴったり1万円になるため、特典が付いてきますよ!とご案内していただきました〜!やっさしい!ありがとうございます!♡

いざ入場。階段を降りて降りて地下2階へ。さすがに電波がつながりにくいっすね!マチネではドが付くセンターだったので作品を楽しむにはベストのお席でした…!

 

音楽朗読劇「美男ペコパンと悪魔」

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ゾンネック城主の王子で、狩りの名人・ペコパン。ファルケンブルグ城主の姫・ボールドゥールとの婚礼前のある日、狩りに行くと、タイミングが悪くも、その美貌や狩りの才能、人柄などを評価されて、国王などの命によってスペインやイラクに行くことになるどころか、狩りの前にペコパンの身を案じたボールドゥールから預けられた宝石を悪魔に狙われつつ、世界各国を放浪することに。はたしてペコパンはボールドゥールの元に帰ることができるのか…というところでしょうか。

 

ピアノの生演奏とともに、ボールドゥールが読む地の文により物語は進み、ほかの登場人物たちはシーンに合わせてステージ上にいくつか置かれた椅子に移動してセリフを読んでいく、というスタイルの作品でした。動きがあると一気に朗読劇という認識が薄くなる現象って一体なんなんですかね…?

 

原作は文庫化されているようですが、地の文がやさしい敬語で、固有名詞以外はさほど言葉が難しくなく、ストーリー展開もとても童話チックで…いざ舞台として観てみると、小学校の図書館に「エルマーのぼうけん」などと並んで置いてありそうな物語だなあ、という印象を受けました。ひらがな/カタカナで書かれたやさしい文章の合間に挿絵が組み込まれている児童向け書籍っぽいストーリーというかなあ…いやはや、大人になっても、否、大人になったからこそ、きっとこういうお話にほっこりするんだろうなあ、としみじみ思いましたね…!考察や解釈など、複雑に絡まった物語を徐々に読みほぐしていくのはそれはそれでとても楽しいものですが、ときどき(よい意味で)わかりやすい物語を楽しむってのもいいなあ…

 

物語の最後は、ペコパンによるモノローグに変わるのですが…ボールドゥールによって預けられた宝石自身の呼びかけにより、宝石を壊すと(宝石には若さを保つという力があるために)ペコパンがどんどん歳をとっていく~というくだりで、客席に背を向けて姿は変わらずとも声が徐々に徐々に老けていく、その声のグラデーション加減が本っ当に絶妙で…これが、すごく、よかったですね…!(語彙力皆無)

また、このシーンの前に、若きペコパンがボールドゥールに早く会うべく、お城の階段を颯爽に駆け上がるという描写があったのですが…このあとに、宝石の力がなくなって歳を取ったために、その階段を老いた身体で必死に昇っていくという描写があって、これぞ!!!対比!!!と思いました…!あと、森に迷い込んだペコパンの前に貴族に扮した悪魔が現れた際に「天使」と比喩するのもこれまた対比だったなあ~…対比っていいよね…

 

物語半ば、深い森のなかに迷い込んでへとへとになったペコパンが沼の水を飲もうとすると、むかしペコパンが絵本で読んだ意地悪な小人たちが突如と現れて、ピアノの演奏とともに歌いながらいたずらをするのですが…仮面をつけていることもあって、あまりの小人の動きの読めなさにペコパンもとい勇歩くんが若干ドキマギしているような様子が、ペコパンの心境をリアルに表しているようで、めちゃくちゃよかったです…!

また、ソワレでは、小人がピアノの演奏を終えた先生を驚かしていて(このときの先生のリアクションがつい思い出し笑いをしてしまいそうなほどにそれはそれはナイスリアクションでした!笑)ペコパンもとい勇歩くんが本で顔を隠して肩を震わせて笑っている姿はおいしいにも程がありましたね…ごちそうさまでした…!

 

今回の推しのビジュアルが好きすぎる話をしてもいいですか? \いいよ!/(自問自答)

ハイネックも全身真っ白な衣装もめっちゃくちゃ似合うよね…エレガントな首元のフリルがすっごくかわいい…一目見ただけで完全にアレは王子様だった…いや〜!あぶないあぶない!うっかり推しそうになったぜ!(推してます)

 

橋本さんの悪魔があまりにもお似合い!でした!そもそも高身長長髪塩顔三白眼の男にカラス貝よりも全身真っ黒な衣装が似合わないハズがないじゃないですか!!!(大声)その上に絶妙に擦れた低音に巻き舌なんて…そのイメージを一切裏切らないパフォーマンス力の高さに頭が上がりませんでした…!

 

山田さんのボールドゥールがとにかくかわいい。公演の合間にディズニー行くだけあるわ!!!と思うほどにプリンセスイズムをとても強く感じました。そして、そのとてもかわいらしい声を聞いたあとの年老いた声は…プリンセスからご老女に声色を変えた際は温度差で風邪を引くかと思うほどに驚きました…!絶妙な声の渋みがついクセになってしまいそうだった…

また、作中でありとあらゆる動物の鳴き声をボールドゥールが読んでいくシーンがあって、キリンの鳴き声が日替わりになっており、その鳴き声を言ったあとにペコパンに聞き返される~というくだりがあるのですが…ソワレでペコパンに聞き返された際に、思わずその前の象の鳴き声を言ってしまって「マチガエタ…」と本で顔を隠しつつ仰っているのがとてもかわいらしかったです…カタコトっぽかったのもめちゃくちゃポイント高かったなあ…笑

 

ピアノの生演奏もスゴかった~!!!その場の演技に合わせて人の身体をもって演奏されているからこそ、登場人物たちの感情やそのシーンの情景がより一層エモーショナルに感じました。また、ピアノを演奏する先生のダンサブルな動きもひとつの演出と化していて、楽器の演奏することも身体表現のひとつなんだなあ、と思いましたね…

本編終了後には、クリスマスメドレー(アメイジング・グレース、シューベルトアヴェ・マリア」、戦場のメリークリスマス)と「レ・ミゼラブル」のダイジェストのピアノの生演奏を聴かせていただきました。クリスマスらしい贅沢なひとときだったなあ~!

しかしながら、同じ曲を同じひとが演奏しているのにもかかわらず、その演奏がマチソワで肌感がまったく異なるものに聴こえてこころの底から驚きました…!特にソワレの演奏はとっても情熱的で…(感覚的で恐れ入りますが)ウイスキーのショットをクイッと飲み干したあとに身体のなかからじんわりとあたたかくなって、終いには身体がポッポっと熱くなるような感覚になりましたね…!きっと演奏に感情が乗りやすいタイプのひとなんだろうなあ…

 

アフト。とにかく推しの関西弁が愛おしい。本編のあとの推しの関西弁からしか得られない栄養がある。…という推しへのベタ褒めは一旦置いておいて、アフトのトーク内容として募集した質問が入ったボックスがあったのですが、それを差し置いて永遠におしゃべりをしていそうな勇歩くんの話の隙を見て「質問に入りますか…?」と問いかけることができる中田くんに思わず感服しちゃいました…!最近の配信番組を見ていると、推しの頭の回転がとても早いのか、話題から話題にぺぺっと切り替えたり話し相手に対してさらっと質問をしたりするからこそ、ずっと話せるのではないのかなあ、と思っているのですが…話しているうちにどんどこ本筋から離れていってしまうことがあるので、こういう軌道修正できるひととの相性がよさそうだなあ~!と思いましたね…

 

パンフ。さまざまな質問が2択形式でされていて…(恐れながら)どの質問の答えも勇歩くんらしいなあ~!と思いましたね…!好きな食べ物を後に食べるのなんて解釈一致すぎるぜ…

 

 

これにて今年の観劇納めとなりました!(現場納めはもちろん毎年恒例ミッチーさんのゆくくるになります)今年もお世話になりました!来年は僕しらから観劇始めとなると思います!また来年もどうぞよろしくお願いしまーす!