空の暗闇は月を磨く

夜空見あげて 涙ぐむほど推しが好き

個人的独断と偏見による遊助の楽曲12選

推しの現場もない空白の期間に、引っ越しやらワクチンやらを済ませていたら、すこしご無沙汰にしてしまいました。シズノでございます。

 

んなことはさておき、わたくしは日頃このブログで、及川光博さんのワンマンショーに行ってきたよ〜だの、松井勇歩くんの舞台見てきたよ〜過去作品見たよ〜だの語っておりますが…実はわたしは上地雄輔さんのファンでもあります。

 

空前絶後のおバカブームも羞恥心活動休止も遊助ソロデビューも主演ドラマも横スタライブも震災の日のデビュー記念日もヘキサゴン最終回も結婚もお子さまも遊助10周年も…あれから13年と長い年月追ってきました。

思い返せば、とくにブームから震災あたりまでよくも悪くも諸々大きなことがありすぎて…これからどんな推しを推していても、正直あれ以上のものはよい意味でも悪い意味でも得られないと思っています。

 

ただ、だからこそ、10年経った瞬間に上地さんを推すことに満足してしまったみたいで…正直、いままで以上に好きになれる自信がありません。

まあこの話は配信ライブの記事でもお話していて繰り返しになるので、この辺にしておきます…

 

いっそのことこの船を降りてしまおうか、とあれから何度考えたことでしょうか。

でも物心ついたときからいまに至るまでずっとファンで、呪いのような愛着を抱いてしまったもので…どうしてもとその決断には、いまのところ至っておりません。わたしはたぶん、このままずっとこのひとを愛しつづけるんだろうなあ…嗚呼人生…

 

 

さて、そんなわたしにもときどき(ああ…わたしはやっぱり上地さんが好きだ…!)と上地さんへの愛の熱量がぎゅっと高まるときがあります。

それは遊助の楽曲を聴いているとき」です。どんなにバラエティ番組やドラマなどのメディア出演を追わなくなっても、CDを買わなくなっても、ライブに行かなくなっても、気持ちが離れても…いままで曲を聴くことだけは欠かすことがありませんでした。

 

遊助の楽曲といえば、やっぱり「ひまわり」が挙げられるとは思います。当時36万枚売れたそうです。おかげさまでブックオフでよく見かけますね(?)

「ミツバチ」…ブンシャカ?ナメとるんか!ライブの定番曲ですよ!!!この曲がないと夏が終わらないんだ!!!

「たんぽぽ」「いちょう」「V」…いやいやいや!ぬるい!!!もっともっとよい曲がたくさんあるんだから!!!いいから聴いてけって!!!(強引)

 

…ここまでだらだらと語ってまいりましたが、早い話、わたしは個人的独断と偏見で選んだ遊助の楽曲をただただ語りたくなってしまっただけなのです。

言っておきますが、シングル通常版のみ収録などゴリゴリにシブい選曲をした上で、ズンズン語ってまいります。そして、以下すべて個人的解釈でございます。ご了承くださいませ。

 

 

 

 

1.「ライオン」

デビューから数年は黄色縛りでリード曲を書いており…百獣の王「ライオン」を題名に、この曲は「もしも郵便ポストが女の子に恋をしたら」という下敷きから、永遠に叶わない恋を歌っている曲でございます。

だから「帰り際にささやく声」「何も言い返せない」し、「君の気持ちを知れば知るほど」「涙も出ないし動けない」のです。しんどい。あまりにしんどすぎる。

しかし、そんな状況にもかかわらず「まだ叶えてないから夢見れる」「叶えられないならずっと見れる」と鬼ポジティブな歌詞をラスサビで歌い上げるという…これはたぶん、幼い頃から強く抱きづつけた「甲子園出場」や「プロ野球選手」という大きな夢を叶えられなかった上地さんだからこそ、書くことができた歌詞だと思います。10年以上聴いているけども…いつ聴いても胸がシクシクしてしまう…

 

2.「ESCAPE 遊turing 成田誠」

ESCAPE

ESCAPE

  • 遊助 遊turing 成田誠
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

5thシングル「ミツバチ」の通常版のみに収録された1曲。成田誠というのは、当時放送された上地さん主演ドラマ「逃亡弁護士」の成田先生のことで、彼は恩師である二ノ宮先生の殺人だけではなく、弁護士事務所の放火・横領の罪まで濡れ衣を着せられてしまい、その冤罪を晴らすために真犯人を探しつつ逃げつづけるというストーリーであるがゆえの「ESCAPE」という曲名でございます。

「高く高く高く登れば 空気が薄く孤独」とサビで目標をめざすことへの苦しみを描いたのちに「長く長く長く歩けば この心救われる」とラスサビで希望に手を伸ばしていく胸アツなストーリー、「一歩一歩って日進月歩 他人と比べりゃ五十歩百歩」などのAメロBメロの語感のよさ、そして疾走感溢るるメロディがたまらなく心地よくて…個人的にはじめて聴いたときから死ぬほど好きな曲です。

当時はまだまだ遊助としての曲数が少なく、明るい曲調やレゲエテイストが多かったのですが…「ESCAPE」は「其の拳」につづくクールなロックテイストで、いつもと違う曲調にめちゃくちゃテンションが上がったのが遠いむかしのようです(遠いむかしです)(10年以上前)

 

3.「PRIDE」

PRIDE

PRIDE

  • provided courtesy of iTunes

上地雄輔という名前を聞けば、あの太陽のような明るいキャラクターを思い浮かべると思うのですが…遊助となると一変してネガティブな歌詞を書くことがあります。

というのも、遊助の楽曲は上地さんではなく、ほぼほぼ現実なり妄想なりの”だれかしらの視点からの曲”なので、もちろん多少なりとも上地さんの思想は反映されども、一部の曲(上地さんご自身の実体験を描いた「History」シリーズなど)を除いて、上地さんご自身の心情が描かれているものではないのです。まあこれは上地さんご自身が人間好きというのもありますが、たぶんあまりご自分のことに興味ないというのも関係していると思うんだなあ…

だからこそ、遊助の楽曲によって、あの鬼ポジティブな上地さんがほの暗いネガティブな歌詞を書くなんて…!というギャップをこれでもかと味わうことができます。わたしはこのギャップがほんとうにほんとうに好きで…いままでどれほどおいしい思いをしてきたかわかりません。

…まあ結局、どれだけ根深いネガティブな言葉を並べても、上地さんのことなのでポジティブに変換させるんですけどね!そのネガティブがあってこそ、ポジティブが輝くというのさ…

長々と語ってしまいましたが…以上のことを体現しているのが「PRIDE」という曲です。

Aメロで「何かのせいにしてばかりいた 弱い自分認めたくなくて」「嫌な事が重なる度に 閉じこもって時間(とき)を眺めていた」とやたらネガティブな歌詞を繰り出すも(たぶんこの「僕」は大きな苦難を抱えていて…その苦難のあまりにひとのせいにしたり、無責任になってしまったりしたのでしょうね)過去の自分を受け入れて謝り、未来の自分に「諦める事に慣れないでくれ」「信じる事を恐れないでくれ」というメッセージを残し、現在の自分は「あと何万回でも叫んでやろう」と前に突き進んでいく、というストーリーになっています。

個人的に、2番サビの「あと何回で届くの?HappyEnd」という歌詞に、胸がぎゅっとしてしまいます。1番では「あと何回泣いても前に進むよ」ラスサビでは「あと何万回でも叫んでやろう」なんですけども…2番はだれにも答えられない疑問形になっていて「僕」はただただひたすら「Happy End」を夢見ることしかできないというのが…エグい…

 

4.「キリンの涙」

キリンの涙

キリンの涙

「キリンの涙」は、ダメ元の片想いを歌ったラブソングで、「君」を想う「僕」があまりにも切なくて情けなくて弱っちくて、だからこそかわいらしいんですが…なによりも「どれほど待てば届くのか 無情にもきれいな 流れ星が 願いも聞かずに 消えるのは 僕のためなのか 君のためなのか」とか「あどけない笑顔 やさしさが まるで太陽さ 眩しすぎて 夜を待つのは 誰からも 僕の情けなさを 少し隠せるから」とか、フレーズがあまりにも秀逸なのです…しんどい…

 

5.「チャンピオン」

チャンピオン

チャンピオン

「チャンピオン」は、タオル回しでお祭り騒ぎをする「ミツバチ」につづくライブの定番曲なのですが、ただただお祭り騒ぎするだけではもったいないくらい、歌詞もよいのです…

タイトル通り「チャンピオン」をめざしてリングに上がるボクサーの心情を描いた歌詞なのですが「信じても助けない ケチな神様を信じるより がむしゃらに走りたい 気高き獣のように強く」「大事な銭をもらって 未来語る占い師より 崖の上でも叫びたい 気高き獣のように勇ましく」というBメロの歌詞が、めちゃくちゃ勢いがあってカッコよくて、気分がスカっとするんですよね…!このひとったら、基本的にやさしい言葉を綴るのにもかかわらず、ときどきチクッと尖った歌詞を書くのが…ほんとうにズルい!ますます好きになっちゃうじゃん!♡

あと「どーせ目指すなら1等(ショウ)」「だったら今日完全燃(ショウ)」「ゴールなんて先まだま(ダー)」「アクセル全開とばすライ(ダー)」と合いの手がめちゃくちゃ楽しいし、巧いんだよなあ~!はてさてライブで声を出せる未来はいつやってくるんだろうか…

 

6.「Stay just the way you are」

Stay just the way you are

Stay just the way you are

  • ユウスケ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

遊助のノスタルジックな楽曲といえば、幼い頃に見た景色や周りのおとなたちを思い出しつつも地元を想う「街」や、疲弊する日々のなかで遠く帰れない地元を想う「ホームタウン」などが挙げられますが…個人的には「Stay just the way you are」がいちばん好きです。

「Stay just(以下略)」は、地元を離れる友人に「なぜかバカにされている気がして」「何かつかむまで帰ってくんな ふざけんな!」と叫んでしまったものの、時を経て、ふとその友人との思い出に浸り、いまどうしているのだろうか、と想う地元に残された「僕」の心情を描いたストーリーとなっています。ストーリー設定が細かい…

「街」でも同じような描写が散見されますが「買ってた駄菓子屋 今はコンビニ」「商店街はほぼパチンコ屋」などがたまらなくノスタルジーで、大変エモエモのエモなのでございます。個人的にノスタルジックな曲を書かせたら、上地さんの右に出るものはいないと思うんだよなあ…(極端)

 

7.「一雫」

一雫

一雫

  • provided courtesy of iTunes

遊助の楽曲は、上記のように歌詞のメッセージやストーリーが強く描かれているものが多いのですが、とくに顕著なものだと「バナナ」の「ゴリラマン バナナ バナナ」という文字通りのパワーワードや「Tropical」の「マリブオレンジ モスコミュール…」のカクテル好き好きくんなど、ときどき(この歌詞はテーマからイメージした言葉を並べたんだな…?)というものがあります。ちなみに、これはこれでとってもたのしくてわたしは好きですね!♡

しかし、この手の歌詞ですこし異色なのが「一雫」という曲になります。ほかの曲は曲調も相まって、語感で書いちゃった~!わはは~!感があるのですが…「一雫」は地上に帰ってしまった浦島太郎と想う乙姫をテーマに「月夜の兎さえ照れる 想うあまりに憂う胸」「あの海さえ酔いしれていた 風冴ゆる夜に鈴の音」など、だれがあの上地雄輔が歌詞を書いたと思うのだろうか(失礼)と思うほどに、思わずうっとりしてしまう美しい言葉が並べられているのです…はああ…(恍惚の表情)

てか、なによりも最後の最後の「そちらまで聞こえていますか?」「そちらまで届いていますか?」という歌詞がガツンと儚いのがマージでズルい!!!好き!!!

 

8.「恵みの雲」

恵みの雲

恵みの雲

「恵みの雲」は、ズバリ「雲」のきもちになって書いた歌詞です。個人的にポストに恋をさせた「ライオン」の再来だと思っています。擬人化こそ正義!(?)

「太陽の恵み」や「恵みの雨」という言葉はあるのに「恵みの雲」というワードはないよね…?というとんでもなく斜め上の発想のもとに、太陽や雨のよさを綴ったのちに、青空を描いても雨空を助けても、太陽や雨よりも迷惑をかけなくとも、評価されない理不尽さを抱えつつも謙虚でありつづける姿勢が、まさに「雲」で…上地さんの想像力の豊かさがこの上なく発揮されている歌詞だと思います。めずらしくバンドサウンドというのも、これまたポイント高いんだよね!☆

 

9.「Hi My Honey」

Hi My Honey

Hi My Honey

  • provided courtesy of iTunes

失恋ソングから結婚ソングに亭主関白ソング(注:オブラートに包みました)に至るまで、遊助のラブソングは多種多様なのですが…「Hi My Honey」は、そのなかでもめちゃくちゃ純度が高いラブソングだと思います。

ラスサビの「Hi My Honey 大好きなのさ 一生一緒に いつまでもいるよ」「マジこんなに好きになってるの ヤベェよ キュンとキュンとしながら ずっと守るよ」なーんて甘いんじゃああああああああ…最後の最後に「愛し続けると誓うよ」はさすがに甘すぎるよううううう…

どうしてここまで純度が高いというと、この曲はたぶん学生さんの恋愛なんですよね…前述のとおりに”だれかしらの視点の楽曲”とはいえ、すこしは上地さんの大人なフィルターがかかってもおかしくはないはずなのに、まさかここまで純度の高い歌詞が書けてしまうとは…きっと想像した世界観や人物の心情や情景にどっぷり浸かって歌詞に反映させているんだろうなあ…才能ですよ…(贔屓目)

 

10.「砂時計」

その瞬間にどんなに笑っても泣いても砂時計のように過ぎ去って消えてしまう、だったら「今見えてる景色に笑顔残しましょう」というメッセージソングなのですが、遊助の楽曲のなかで、最もダークサイドに堕ちている曲だと思います。「雷鳥」もなかなかダークだけども…あれは単なる皮肉の連続だからなあ…

サビ以外はほぼほぼ後ろ向きの歌詞で(そのギャップが好きすぎて仕方ない)そのなかでもはじめて聴いたときに思わず耳を疑ったのは当然「被害妄想しながら 頭下げて中指立ててる」という歌詞ですね…

上地さんだって人間なのだから、なにか嫌なこととか悲しいことがあるのは当然だとはわかってはいるのですが、いくら想像上の人物を立てて描いた心情であったとしても、このひとのなかでこのような言葉が出てくるんだなあ…と思ってしまいました。すき!

 

11.「3分30秒のタイムカプセル」

「3分30秒のタイムカプセル」は、帰り道に聴いていたプレイリストのシャッフルで、別れた彼女と聴いていた3分30秒の曲が流れたことで、別れた彼女との日々を思い出す…という激エモ失恋ソングでございます。

もはやこの曲はどの歌詞がどうとか言えないくらい、ただただひたすらにエモいです。

「Day by Day」の「無駄な事なんてないと教えてくれた 君との思い出は 無駄な時間を共に 何気なく過ごした日々 Ride on Timeもそうなんですけども…このひと、いままでの人生でちゃーんと失恋してきたんだなあ、と思います。まあその手のことは「HistoryⅡ」でガッツリ描かれているのですが…

 

12.「スラッガー」

スラッガー

スラッガー

まさかの最新曲。そして通常版のみ収録。最近のシングルは追い切れておらず、サブスクでなんとなく聴いているのですが…突然この曲にハマってしまいました…きょうはじめてちゃんと歌詞を読んだのはどうかナイショにしてください…

公式LINEに流れてきたインタビュー記事を読んだのですが、「わんぱく野球バカ」などいままでの野球ソングは高校野球のイメージだったものの、「スラッガー」は少年野球のイメージということで…これは完全に少年野球チームのクソガキのマインドだなあ!と思います(ほめてる)

なににハマったってさ…この独特なメロディがクセになるんだよね…ただそれだけなんだけどさ…わたし「パーティ行かなアカンねん」とかも地味に好きなので…そりゃハマるよね…D!O!K!A!N!DOKAN

 

 

というわけで、12曲すべてお送りいたしました。

当初はキリよく10選の予定だったのですが…「In the rain」「That Love」の女性視点の曲に、「彩道」「花とあれ」などのあたたかくやさしい曲や「アーチ」「がぶり街道」「天真RUNマン」などの遊助らしい明るい曲、「bay side」「Winning Dance」など大人の雰囲気の曲など…正直12選でも語り足りないほどです。むしろよく12曲に絞れたなあ、と我ながら思います笑

 

…てか、まだまだわたし上地さんのこと大好きじゃん!これからもゆるゆる愛していこうっと!☆